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建物からアメリカカンザイシロアリの全てを駆除する方法として、燻蒸(くんじょう)という方法があります。 |
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この方法は、家屋をすっぽりとシートで密閉させ、フッ化スルフリルやヨウ化メチル、酸化エチレンなどのガス製剤を充満させ、木材内部までガスを行き渡らせることによってアメリカカンザイシロアリを駆除する方法です。 |
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この方法では、処理するためのスペースが必要なため、都市部の住宅密集地では実質作業が不可能です。
また、ガスの毒性問題や処理時間の長さ、処理コストが非常に高いといった問題があります。 |
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しかも燻蒸処理には予防効果は全くありませんので、周囲にアメリカカンザイシロアリの発生場所があれば、再侵入する可能性も高く、定期的な再処理を考えておく必要があります。 |
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現在、当社やシロアリフォーラムのメンバーが行っている方法として、長期に渡る定期駆除点検管理があります。 |
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この方法では、アメリカカンザイシロアリ生息部の調査と必要最小限の薬剤を用いた部分的な駆除を繰り返すことで、生息密度を落としながら対応する方法です。 |
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マスメディアでアメリカカンザイシロアリに要する費用が800万円と報道されましたが、あれはリフォームを含めた費用であり、1回の処理では数万円〜十数万円が一般的です。 |
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気を付けなければならないのは、無数に穿孔を行い薬剤を注入する行為です。
室内で処理される場合の多いアメリカカンザイシロアリの駆除現場では、如何に薬剤を少なく効率的に処理するかがポイントとなります。 |
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沢山の穿孔処理は薬剤暴露を引き起こすだけで、プロのシロアリ防除業者のすることではありません。 |