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◆ シロアリ消毒 |
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シロアリ駆除処理やシロアリ防除処理を、『消毒』と呼ぶシロアリ防除業者がいます。 |
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日本に生息するシロアリは毒を持っていませんので、消毒という言葉は不適切です。
高濃度殺虫剤を大量散布する行為自体が『毒』を撒き散らかしているのに、消毒という言葉を使うことはナンセンスです。 |
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シロアリを毒として扱うこと自体がシロアリに対する知識不足を露呈しており、毒として扱うことでお住まいの方に恐怖心を植え付けようとしています。 |
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このようなシロアリ防除業者にシロアリ対策を依頼することは問題外です。 |
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◆ 無料点検 |
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シロアリ防除業者による床下点検は調査無料が一般的となっていますが、無料点検ばかり行っていると商売になりません。 |
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無料調査にはスポンサーなどありませんので、発生した経費(人件費、交通費や消耗品費等)は赤字の元です。 |
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しかし無料調査や無料点検で要した経費は、駆除工事や予防工事で回収しているのが現状です。 |
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工事を実施した物件では無料調査の経費を回収できますが、工事を実施しなかった物件の経費も工事を実施した物件から回収するのです。 |
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シロアリ未生息であるのに不必要な予防工事や、床下環境改善対策(床下換気扇や床下調湿材、床下補強等)を勧めてきます。 |
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床下点検調査は、シロアリの侵入経路や生息範囲を調べる以外にも、床下の環境状態も調べます。
隅々まできちんと調べると時間を要し、狭い空間での作業ですので、仕事の質からすると無料で提供するのはナンセンスです。 |
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工事を行うことで無料調査に要した費用を回収するシロアリ防除業者は、不必要な工事を勧めますので、調査の精度は必要ないのです。 |
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シロアリ駆除工事やシロアリ予防工事の費用が適正価格であれば問題ありませんが、高い金額を提示された場合には注意してください。 |
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シロアリ防除工事等の金額が適正であっても、不必要な対策(床下換気扇や床下調湿材、床下補強等)を勧めてくる場合には特にご注意ください。 |
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また、下記にご紹介するオーバートークや抱き合わせ販売には十分注意してください。 |
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◆ 格安費用 |
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シロアリ防除業者の中には、ウェブサイト(ホームページ)で格安な費用を提示している場合があります。
建築業界では積算資料というものがあり、シロアリ防除費用は明示化されています。 |
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積算資料では、薬剤費用や施工人件費、消耗品や交通費などの明細があります。
それが基本となって、シロアリ防除費用が明示化されているです。 |
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安価な費用をウェブサイトで公表し、実際には高額な請求を行っている事例は後を絶ちません。
格安な費用で必ず作業できるケースは少なく、作業内容と費用は事前に確認してください。 |
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広告内容と請求額に開きがある場合、クーリングオフできるケースがあるので自治体の消費生活センターに相談してください。 |
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◆ オーバートーク |
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床下を点検調査したシロアリ防除業者は、調査結果で特に問題なければ『問題ありませんよ。大丈夫ですね。』と言うはずです。 |
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床下調査の後、ポケットにしのばせていたシロアリを見せて、『シロアリがいました』という事例も過去にはありました。
現在では、法規制の強化や新聞報道などもありなかなか通用しない手段です。 |
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多くのケースでは、シロアリが生息していないのに、『湿気があるので、シロアリが侵入して大変なことになる』とオーバートークが殆どです。
どんなに乾燥していても、シロアリは侵入及び生息することは可能です。 |
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最近よく使われる手口は、床下の湿気の問題に伴う商売です。
多くのシロアリ防除業者は床下の湿気対策を行っていますし、当社でも行います。
但し、本当に湿気対策が必要かどうかの見極めが非常に重要です。
床下の状況を、客観的に説明することが良心的なシロアリ防除業者と言えます。
もし、『土台が腐りかけている』や『カビが生えている』と言って床下調湿材や床下乾燥剤、床下換気扇、床下補強を強く勧めてくる場合は要注意です。 |
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実際に『床下にカビが生えている』と他の業者に言われたケースで私が確認したところ、コンクリートのエフロエッセンス(白華現象)が殆どです。
カビとエフロエッセンスの区別ができない業者さんは信用できません。
知識のある業者さん選びが重要なのです。 |
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その他にも配管無料点検と称して床下に入り、配管からの水漏れと称して床下調湿材や床下乾燥剤、床下換気扇を勧める場合も要注意です。 |
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床下調湿材については、公益社団法人日本しろあり対策協会でも登録化をやめました。
床下の湿度を確実に下げる効果がないことを、実質的に認めたことと言えるのではないでしょうか。 |
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◆ 抱き合わせ販売 |
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チラシやホームページで、安い金額が提示されている場合があります。
良心的に行われている業者もありますので、なぜシロアリ防除施工価格が安いのか確認しておきましょう。
質の悪い薬剤などを使用することで、防除施工価格を下げている場合もあるので注意が必要です。
その価格に対して、納得のいく理由であれば問題ないでしょう。 |
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最近多い手口として、シロアリ駆除工事やシロアリ予防工事を一般的な価格より安い価格とし、床下調湿材や床下換気扇、床下補強を抱き合わせ販売するケースです。 |
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床下の湿気対策が必要かどうか、床下対策が必要かどうかは、建築士の先生や大工さんに相談してみてください。
本来、きちんと設計・施工できていれば、湿気対策や床下補強は必要ありません。
床下は直接湿気を室内に入れないための空間であり、少し位湿気があっても全く問題ないのです。
どう考えてみても床下補強の設計は建築士の先生ですし、床下補強の施工は大工さんの仕事ではないでしょうか。 |
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もし、湿気対策や床下補強が必要な場合、他の業者へ相談してください。
金額も異なりますが、工法も異なりますので、納得のできる話しがしてもらえるかどうかが重要です。 |
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◆ 急ぐ契約と工事 |
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契約と施工を急がせる業者がいますが、これはいったい何を意味しているのでしょうか?
契約や工事を急がせるのは、他の業者に床下調査をさせたくないためです。
『シロアリの不安がない』、『床下に湿気の問題がない』、『床下を補強する問題がない』のに、早急に工事を行い施工代金を回収しようとします。 |
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できれば複数の業者に床下点検調査をしてもらうと同時に、複数の業者に点検調査してもらう旨を伝えましょう。
それだけで悪徳業者は嫌がります。 |
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◆ 見積書と契約書 |
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見積書の内容について確認しましょう。
残念ながらこの業界は丼勘定的な価格設定で、床面積当たり(坪や平方メートル)の価格というのが一般的です。
しかしシロアリ駆除工事やシロアリ予防工事には、リフォーム工事と同様に作業別の明細があり積算資料でも明記されています。
これら作業別明細が説明できない業者は、不勉強と言わざるを得ません。 |
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また、工事を行うことは契約です。契約書には記載事項や収入印紙の貼付など法律で定められています。
必ずクーリングオフに関する説明などが記載されていますので、これら記載されていな契約書や類似書類を使う業者には注意しましょう。
工事終了後にトラブルがあったときなど、契約書がないと面倒なこととなるケースがありますので注意してください。 |
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◆ 異常に安価な施工見積金額 |
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提案書や見積書に記載されている、使用薬剤を確認しましょう。
悪質業者になると、使用薬剤を明記しない場合があります。
その場合、品質の良くないジェネリック品を使用するケースもあるため注意が必要です。 |
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使用薬剤について、インターネットで調べましょう。
乳剤や油剤などの旧世代の薬剤は、シックハウス症候群の原因とさせる有機溶剤を含んでいます。
乳剤や油剤は認定品ですが、使用を避けたい薬剤ですので防除業者とよく相談しましょう。 |