上記の写真は大阪府内の物件で確認されたアフリカヒラタキクイムシです。
この虫は外来種で、近年ではほぼこの虫が確認されます。
幼虫が広葉樹系木材に生息し、加害することで被害を与えます。
ラワン合板やシナ合板、タンス等の家具やすのこなどに生息します。
フローリングなどにも被害を与え、小さな孔が確認されます。
その際、小孔付近にきな粉のような木粉が堆積します。
これは幼虫の糞(フラス)で、幼虫が木材を食害した証拠です。
木材中で成虫が羽化すると、外に出るため小孔をあけます。
木材中に溜まったフラスが邪魔なので、小孔から排出し堆積するのです。
問題はこの現象が、室内側だけに起きている訳ではないことです。
上記は壁内の合板で、層に木粉の詰まった部分が観察されます。
室内側と共に壁内側でも、虫孔が確認されることを考慮すべきです。
ネットでは虫孔から薬剤を噴霧すればよいなど、無責任な記載があります。
それでヒラタキクイムシ類は駆除できるほど甘くはありません。
被害が甚大になってから、ご相談をいただく事例が増えています。
ヒラタキクイムシ類は、発生初期での対応が極めて重要です。
初期段階では、数回の処理で終わるケースが殆どです。
甚大になったケースでは、10年以上も対策を継続するケースもあります。
ヒラタキクイムシ類の生態を考慮し、対策を行うことが重要です。
ヒラタキクイムシ類対策については こちら からお問い合わせください。
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上記の写真はウッドデッキで確認されたヤマトシロアリです。
ウッドデッキ被害材に薬剤注入を行ったところ、シロアリが流出しました。
シロアリ被害は家屋だけでなく、外構の木部にも被害を与えます。
シロアリは枯死した木が餌ですので、木材を食害します。
そのため、ウッドデッキもシロアリの餌となります。
近年の家屋はベタ基礎ですので、比較的侵入し難い構造です。
しかしウッドデッキなどの外構は、シロアリは侵入しやすいのです。
シロアリは地中で生活している昆虫です。
外構木部は、地面に接していたり近かったりするため侵入し易いのです。
これら外構木部のシロアリ対策は、加圧注入木材等の使用です。
表面処理する薬剤は、分解揮散しますので得策ではありません。
早期発見が重要となりますので、自己点検やプロの点検が有効です。
初期段階で発見できれば、少量の薬剤でシロアリ駆除が可能です。
薬剤の特性とシロアリの生態を理解していれば、大量散布の必要はありません。
大量散布は費用が高額となりますが、少量処理では低額で対応できます。
デッキに生息しているからといって、家屋に侵入する訳ではありません。
デッキに被害があるからと、床下への薬剤散布を勧める業者がいます。
これはシロアリの生態を理解していない、悪質業者です。
シロアリ対策は床下点検・シロアリ調査を実施した上で、判断するのです。
シロアリ調査及び駆除につきましては こちら からお問い合わせください。
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上記の写真は、屋外で放置された木材で確認されたヤマトシロアリです。
屋外でシロアリを見かけることは特殊ではなく、一般的です。
本来シロアリは地中で生息する昆虫で、枯死した木材を餌としています。
倒木などを食害することで、木を土に還す重要な役割を有しています。
敷地内でシロアリを見かけると、多くのかたは不安を覚えます。
シロアリはこの木を食べているだけで、必ず家屋に侵入するものではありません。
家屋への侵入は、構造や環境など複合的な要素の重複が理由です。
心配な場合は、この周辺のみを適切な駆除処理をすれば問題ありません。
だからといって、市販の薬剤を用いた素人処理は厳禁です。
入手しやすい薬剤の多くは、忌避性のある薬剤が主です。
この薬剤を使用すると、直接かかったシロアリは致死します。
しかしかかっていない大多数のシロアリは忌避します。
統制のとれていた動きではなくなり、勝手に動き回ります。
これが逆にシロアリを家屋へ呼び込む原因となるため、注意が必要です。
敷地内でシロアリをみつけた業者は、家屋への侵入リスクを主張します。
家屋への侵入が確認されていないのに、薬剤を撒くのは過剰です。
これはシロアリの生態を無視した悪質業者か、無知な業者の仕事です。
シロアリ対策は薬剤処理だけでなく、定期点検調査でも十分対応が可能です。
早期発見・早期対応もシロアリ対策で、安全と安心が得られます。
定期点検調査等のシロアリ対策は こちら からお問い合わせください。
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